デニエル・エク、米国にボディスキャン展開
Spotify創設者のダニエル・エク氏が関与する全身スキャン医療スタートアップNeko Healthが、7億ドルの資金調達を完了し米国市場へ進出する。この投資ラウンドには音楽プロデューサーのウィル・アイ・アム、テニス選手のマリア・シャラポワ、Meta創設者のマーク・ザッカーバーグ夫妻など著名人が名を連ねている。金融時報の報道によれば、同社の評価額は約70億ドルに達している。 Neko HealthはAIと独自開発の医療機器を活用し、フルボディスキャンと血液検査を組み合わせた予防医療サービスを提供している。皮膚癌、心血管疾患、糖尿病などの早期発見を目的とし、従来の症状出現後に介入する医療システムの隙間を埋めることを標榜する。CEOのヤルマル・ニルソンネ氏は、調達資金を北米進出と予防医療を大規模化させる技術開発に充てると表明した。 現在英国とスウェーデンに8拠点を展開しており、サービス開始から約10万人がスキャンを受診、待機リストは35万人を超えている。英国とスウェーデンでの単価はそれぞれ約285〜400ドルだが、米国価格の詳細は未公表。今年中にニューヨークに最初の米国内拠点を開設し、待機リストの受け付けを開始する予定だ。今後は具体的な出店都市やスケジュールを順次公開する。 同社の急成長は、従来の受動的な医療モデルへの批判と並行して高まっている健康長寿やバイオハッキングへの関心を背景としている。技術の普及とスケーラビリティの課題を抱える一方、資金力と先行事例を活かし、米国の予防医療市場における新たなプレイヤーとして急速な展開を進める見込みだ。
