AI研究者自身がAIを使って書いた「何か大きなものが来る」論文が6000万回以上閲覧へ
26歳の投資家・マット・シューマー氏は、AIの急速な進化が社会に深刻な影響を及ぼす可能性を警告する『Something Big is Coming』というエッセイで話題となった。このエッセイはX(旧Twitter)上で6000万回以上閲覧され、AIの破壊的進化がCOVID-19よりも大きな影響を及ぼす可能性を指摘したことで注目を集めた。シューマー氏は、たとえその確率が20%程度だとしても、人々はその事実を知り、備えるべきだと強調。特に、AIの影響を理解していない一般の人々、たとえば自身の父親のような退職間近の弁護士に向けたメッセージを意識して執筆したと語っている。 彼の主張の根拠は、自身が開発したAIツール「OthersideAI」の経験と、OpenAIが先日リリースしたGPT-5.3-Codexの実態にある。同モデルは「自分自身を創り出した最初のモデル」とされ、シューマー氏はAIがすでに自分の専門的な作業を代替できる段階に達していると感じた。さらに、このエッセイ自体も、ClaudeなどのAIアシスタントを活用して数時間にわたって段階的に作成されたと明かしている。彼は「AIが助けになったのは確かだが、それがまさに私の主張の証拠だ」と述べ、AIの実力の高さと、その影響の現実性を裏付けている。 一方で、シューマー氏自身も不安を抱いている。自身のキャリアがAIの波により縮小する可能性があるため、「この先何年続くか分からない」と語る。特に法律の初級職員など、AIがすでにターゲットにしている仕事はリスクが高いと指摘。一方で看護師など、人間の共感や身体的対応が不可欠な職種は、まだ長期間は安全と見ている。 AIの影響は業種や職種によって異なり、一概に「全員が危機」とは言えないが、シューマー氏は、AIを拒否してきた人々にこそ、今こそ見直す機会を呼びかけている。彼のメッセージは明確だ――「10年後、もしAIの変化が現実になったとしたら、今こそ手を伸ばしておいたほうが、後悔しないだろう」。
