ハロゲン創業者ジェシ氏、1日のスケジュールを明かす
カリフォルニア州サンタモニカを拠点とするベンチャーキャピタル「Halogen Ventures」創業者のジェシー・ドレイパー氏(43)が、自身の運営スタイルと時間管理哲学を明かした。同氏は元女優から起業家へ転身し、2015年にテック分野の女性創業者支援を目的に同社を設立。現在第3基金を運用中であり、女性創業者が率いるポートフォリオ企業は100社を超え、うち6社が市場価値10億ドル超のユニコーン企業に成長している。 日常的な業務は午前5時の起床から始まる。子供3人が目覚める前の静寂時間を確保し、コーヒーを淹れながらVC業界紙や主要ビジネスニュース、ポートフォリオ企業のSNS動向を確認する。その後、家族への対応や送迎、自宅トレーナーによる運動をこなす。その後は対面ミーティングとZoom通話を日単位で分離し、信頼構築が重要となるVC業務の効率を維持する。1日の対応件数は8件に制限し、月1〜2回のピッチデーでは30分ずつ最大12社の企業と面談する。 業務の高度な効率化には生成AIの積極的活用が支えている。ChatGPTやClaudeを用いた企業の実在確認やSNS戦略の監査、法務作業の支援、Perplexityによる情報収集を日常業務に組み込み、投資家向けピッチの模擬審査や競合分析にもAIを駆使する。これにより、多忙なスケジュールの中でも意思決定の質と速度を担保している。 出張先(ニューヨーク、シアトル、サンディエゴ、アラバマ州など)を頻繁に移動する中で、時間管理には厳格な境界線を引く。無差別なメンターシップや不要な打合せは拒否し、優先順位を毎週見直す。週末は家族全員で調理やスポーツ観戦に専念し、業務とのバランスを取る。近年では自身初のトライアスロン完走にも挑み、創業者や投資家への支援と同様に、自分自身の時間管理にも意識を向けている。 ドレイパー氏は、VCとして最も貴重なのは時間であり、それがどのような価値を生むかを見極めた上で意図的に配分する必要があると指摘する。Halogen Venturesの成長は、創業者自身の効率的な運営哲学と境界線管理が支えるものと言える。
