Meta、ホライゾン・ワールドスをモバイル向けへ転換へ
Metaが「Horizon Worlds」の戦略をVRからモバイルプラットフォームへと大幅に転換すると発表した。同社のマーケット・ザッカーバーグCEOは、これまで数십億ドルを投じて構築してきたVR向け仮想空間「Horizon Worlds」を、今後は「ほぼ完全にモバイルアプリ」に集中させる方針を明らかにした。この変更は、同社が2020年以降、Reality Labs部門を通じて約80億ドルを費やしたVR開発への見直しを象徴するものだ。 同社のコンテンツ担当バイスプレジデント、サマンサ・ライアン氏はブログで、「昨年からモバイル版での実験を開始し、ポジティブな成長を確認した」とし、「より大きな市場にアクセスするため、モバイルに全社的リソースを投入する」と表明。VRヘッドセットに依存する構想から、スマートフォンで誰もが手軽に参加できる3D空間へと転換している。 この動きは、先月の約10%の人員削減、3つのVRゲームスタジオの閉鎖、およびVRフィットネスアプリ「Supernatural」の新コンテンツ開発中止と連動している。一方で、MetaはVRハードウェアへの継続的投資を表明。将来のVRヘッドセット開発ロードマップを強調し、「長期戦略としてVRにコミットしている」と明言。2025年にはVR開発者支援に約1億5000万ドルを投じるとも語っている。 現時点でMetaヘッドセットでの86%の利用時間は、同社のオリジナルコンテンツではなく、第三者開発のアプリに集中している。このため、モバイル版Horizon Worldsは、RobloxやFortniteといった既存のモバイルゲームプラットフォームと直接競合する。ザッカーバーグCEOは、最新の決算発表で、Horizonを「AI生成の3D体験」を共有する場所として位置づけ、ユーザーはプロンプト一つでコンテンツを生成し、InstagramやFacebook、Threadsに即座に共有できると説明。VRへの依存を減らしつつ、日常的なSNSとの融合を推進する戦略が浮き彫りになった。
