マイクロソフト、AIブラウザ「Copilotモード」を発表 OpenAIのAtlas発表から2日後、類似設計でAI競争が激化
Microsoftは、OpenAIが発表したAIブラウザ「Atlas」からわずか2日後に、自社のEdgeブラウザにAI機能を統合した「Copilot Mode」を正式リリースした。この新機能は、単なる拡張機能ではなく、ユーザーのブラウジング体験全体を支援する「AIブラウザ」として位置づけられている。マイクロソフトAIのマスタファ・スレーマンCEOは、同機能を「動的な知能を持つコンパニオン」と表現。ユーザーの許可を得た上で、開いているタブを視認・分析し、情報の要約や比較、ホテル予約やフォーム入力といったアクションまで自動で実行可能だと説明している。 一方、OpenAIは同日から「Atlas」というAIブラウザを発表。両製品の外観は極めて類似しており、新タブ画面にAIチャットウィンドウが表示される構造はほぼ同一。背景色やボタンのデザインにわずかな差があるものの、全体的なUI構成や機能配置は類似している。この類似性は、ユーザーが求める「洗練されたブラウザ体験」という共通のニーズから生じており、AIチャットを新タブに統合する手法には限界があるため、結果として類似したデザインに落ち着く。 ただし、両社の差はUIの外見ではなく、背後にあるAIモデルの性能と連携先にあり、これが実際の使い勝手に大きな違いをもたらす。Microsoftは自社のCopilotとEdgeを深く統合しており、Windows環境との連携が強み。一方、OpenAIのAtlasは、GPTモデルを基盤にした独自の推論能力を強調している。 この時期の同時発表は、AIブラウザという分野における競争の激化を示している。両社とも、ユーザーのデジタル作業をAIが補完する「次世代ブラウザ」の定義を争う中で、技術的差異よりも戦略的タイミングの重みが際立つ。AIの未来を左右する「ブラウジングの再定義」が、今まさに始まっている。
