OpenAIがChatGPTマーケティングにインフルエンサー起用
OpenAIはAI安全への懸念が高まる中、ChatGPTの認知拡大とユーザー定着を図るため、インフルエンサーを活用したマーケティングキャンペーンを大幅に強化している。インフルエンサー分析プラットフォームHypeAuditorのデータによれば、ChatGPT関連のスポンサード投稿数は6月の61件から7月に122件へと倍増し、8月には141件にまで増加した。9月以降は2800万フォロワーを持つ米デジタルメディアとの連携や、育児・フィットネス系クリエイターへのアプローチも本格化している。 OpenAIの戦略は企業向けツールの販促と一般ユーザーのリテンションの二本柱で構成される。同社は、AIが人間を代替するものではなく、業務効率化や子供の学習支援、健康管理等の日常のパートナーとして活用されるべきだと強調する。クリエイターには特定の台本を強制するのではなく、自らの業界や生活に即した具体的なユースケースを自由に発信するよう求めている。特に技術系クリエイターや起業家の活用が進んでおり、ChatGPT Workツールの紹介や実際のビジネス構築プロセスの共有が中心となっている。 このキャンペーンの基盤構築のため、OpenAIはMetaやTikTok、Snapchatなどのプラットフォーム出身者を集めた専門チームを編成した。また、インフルエンサーマーケティング支援企業のViral Nationと提携し、クリエイターとの橋渡し役を担わせている。Instagram元パートナーシップ責任者を起用した人材配置もその一環である。 一方で、AI企業のスポンサード投稿に対して批判的なコメントが寄せられるなど、クリエイター側が視聴者から反発を受けるリスクも存在する。技術とクリエイター経済の摩擦が顕在化する中、OpenAIはスポンサード協業を通じて両者の対立を緩和し、技術普及とブランド信頼回復の両立を図っている。
