2026年新ユニコーン90社、AIが牽引
2026年1月から6月にかけて、約90社がユニコーンに認定された。AI投資ブームが牽引役だが、医療、宇宙、ロボティクス、製造業など多業種へ資金が拡大している。 AI基盤からインフラ、ハードウェアへの投資が中心だ。推論専用チップのPositron、AIチップ設計のRecursive Intelligence、データセンター向けネットワーク機器のNextop AIが急成長した。AIエージェント向けプラットフォームのEXAやAvocaも支持を集め、Jeff Bezos氏関与のPromethus(410億ドル)や消費者向けAIデバイスのHark(60億ドル)への大口ラウンドは、戦略投資の加速を示す。 深層技術と実世界の統合分野でも大型資金が流入した。人間型ロボティクスのApptronik(53億ドル)、原子力開発のValar Atomics(20億ドル)、宇宙電力網構築のCowboy Space(20億ドル)、宇宙防衛製造のTrue Anomaly(22億ドル)などが目立つ。AI処理能力とハードウェア進化の同時進行が、インフラ再構築への期待を反映している。 医療分野でもAI活用が着実に展開。Vi LabsやForusによる業務自動化、Midi HealthやPomelo Careの遠隔診療、Stipple Bioなどのドラッグディスカバリー支援が成長を続けている。伝統的産業のAI化も進み、クリプト銀行のErebor Bank(40億ドル)、航空機部品製造のAdvanced Manufacturing、建設機械自律化のBedrock Roboticsなどがユニコーンに昇格した。 Andreessen Horowitz、Sequoia、Khosla Ventures、Nvidiaなどの主要VCは、AI論理層から物理実装まで縦断するポートフォリオ構築を進めている。2026年上半期の傾向は、AIがソフトウェア層からエネルギー、宇宙、医療、製造といった実体基盤へ浸透していることを示す。今後はAIインフラ最適化と実世界統合技術への資金集中度がさらに高まると見られる。
