LAにAI芸術博物館「Dataland」開館
米ロサンゼルスのダウンタウンに、AI芸術に特化した世界初の美術館Datalandがオープンした。同館の第1回展示Machine Dreams: Rainforestは、自然界の生態データで学習した生成AIを用い、視覚・聴覚・嗅覚を統合した没入型体験を提供している。入場料は平日59ドルで、5つのギャラリーが設置され、訪問者は常に変化するデジタル空間を歩行しながら鑑賞する。 体験の核となるのは、訪問者に配布された2種のウェアラブルデバイスだ。手首には脈拍や体温、動きを追跡するバンド型デバイス、首には個人ごとに異なる香料を放出するU字型デバイスが装着される。これにより、空間全体が訪問者の生体情報や軌跡にリアルタイムで反応し、視覚と聴覚に響くオーケストラや自然音、鮮やかな色彩の抽象的・自然的イメージが連動して展開する。床面や壁面には訪問者のデータが投影され、一部のエリアでは訪れた者が自身の筆跡をAIが変換した鳥や花の図形を大型スクリーンで生成するインタラクティブ機能も搭載されている。 Datalandは、AIと自然環境の融合をテーマとし、伝統的な美術館の枠組みを再定義する実験的な試みとして注目されている。センサー技術と生成AIの組み合わせにより、鑑賞行為そのものが作品の展開を形作るプロセスへと変容。テクノロジーと芸術の境界を曖昧にするこの取り組みは、没入型デジタルアート市場における新たな潮流を示すものと期待されている。
