メタ社員がAI眼鏡着用で裁判所で注意され、記録データの破棄を命じられる
カリフォルニア州の裁判所で、マーク・ザッカーバーグ氏率いるメタ社チームがAI搭載の「レイバン・メタ」スマートグラスを着用したことが、重大な法的問題を引き起こした。先週水曜日、ロサンゼルスの上級裁判所に出席した際、同社チームメンバーがカメラを内蔵したスマートグラスを着用していたことが判明し、裁判官のカロリン・クール氏が強く非難した。 裁判官は、メタチームに対し「もし何らかの記録を撮影していたなら、直ちに削除しなければならない。そうでなければ、不法行為(不遅延)とみなす」と厳しく警告。その際、裁判所内での顔認識技術の使用は明確に禁止されており、陪審員の特定を目的とした記録行為は特に厳禁であると強調した。 このスマートグラスは299ドルから799ドルで販売されており、写真や動画の撮影が可能。ロサンゼルス郡上級裁判所では、通常、撮影機器やカメラの使用が禁止されており、裁判官はその場でAIグラスの着用を即時停止するよう命じた。 この件について、技術ジャーナリストのジェイコブ・ウォード氏はCBSニュースに対し、「メタにとって非常に深刻なミス」と評価。実際にグラスが裁判所内で使用されていたか、どの程度の時間着用していたかは不明。メタはコメントを控えている。 この裁判は、メタとアルファベット傘下のYouTubeが、若年層の依存を助長するように意図的にソーシャルメディアの設計を行ったかどうかを問う、歴史的な訴訟。原告は「KGM」という初期名で知られ、幼少期からのSNS利用が精神的健康に深刻な悪影響を及ぼしたと主張している。 裁判官の厳重な注意は、AI技術の社会的影響と法的規制の境界について、今後の議論を呼び起こすものとなっている。
