アレフ、頭蓋骨透過脳超音波で超高解像度画像公開
非侵襲型マインドインタフェース実現に向けた新技術として、頭蓋骨を貫通する超音波による生体脳血管の高解像度3次元成像に成功した。これは研究開発組織「Aleph」が発表した画期的なマイルストーンである。同社が開発した神経血管超音波技術は、頭蓋骨の外側から超音波パルスを照射し、血流と血管網を可視化する。従来の超音波の回折限界を超えるため、微小バブルを希薄に投与し、その中心座標をサブピクセル単位で追跡・累積させる「超音波局所化顕微鏡」手法を採用。これにより、大血管から細動脈にわたる血管網の詳細な3次元構成を捉えることに成功した。今回公開された画像は、生きた人間の脳から頭蓋骨越しに撮影された血管映像として世界最高解像度を記録。CT装置と同等規模の体積分解能を誇る約100倍の詳細さを達成した。同社はこの処理パイプラインとデータセットをオープンソースとして公開し、脳卒中、アルツハイマー病、外傷性脳損傷など、従来の医療画像診断では検出が困難な微細な血管病理の診断に応用できる可能性を示唆した。今後の課題は造影剤を使用しないコントラストフリーの神経血管イメージングへの移行である。この実現に向けて、スマートフォンのサイズまで小型化が進んだ次世代超音波プローブの普及、および大規模データセットに基づく人工知能による弱信号の抽出技術の高度化が鍵となる。同社は現在、神経血管超音波の世界最大規模データセットの構築を進めており、非侵襲型脳インターフェースのハードウェア障壁を突破し、広視野かつ高解像度な脳活動記録の実現へと向かう次の段階を切り開くとしている。
