SK Telecom、新AI部門で自主退職制度を導入 組織統合の一環で
韓国大手通信キャリアのSKテレコムが、設立からわずか数週間で新設したAI部門「AI CIC」において、従業員向けの任意退職プログラムを導入した。同社は、TechCrunchに対し、このプログラムは強制的な人員削減ではなく、組織統合に伴う役割や勤務地の変更をサポートするための措置であると説明した。 AI CICは、同社の複数のAI関連部門を統合し、集中管理する狙いがある。設立後、同社は「2023年9月末にAI CICの設立を発表し、10月末までに詳細な組織再編を発表する」と表明していた。今回の任意退職プログラムは、役割の重複を解消し、組織の効率化を図るための一部として位置づけられている。担当者は「役割の変更、組織再編、勤務地の移動が生じる可能性がある」とし、変化に伴う負担を軽減する目的で支援策を講じていると述べた。 対象は、経験年数を問わず全職種の従業員に拡大されており、AI CICの従業員数は約1,000人規模とされている。退職希望者が選択した場合、勤務地が変更される可能性もあるが、継続勤務を希望する従業員は地域拠点への異動が検討される。 報酬は勤続年数や役職に応じて異なるが、同社は内部目標を定めていない。担当者は「参加は完全に任意であるため、影響範囲は現時点で予測困難」と述べた。 この再編は、SKテレコムがAI分野での事業強化を図る戦略の一環。同社は2030年までにAI部門の年間売上を5兆ウォン(約35億ドル)に引き上げる目標を掲げており、個人向けAIアシスタント「A.(エー・ドット)」の開発、企業向けAIサービス、データセンター事業、グローバルAI連携・投資を主軸に据える。さらに、Nvidia Blackwell GPUをサービスとして提供するインフラ構築や、OpenAIと協力して韓国西南部にAIデータセンターを建設する「Stargate Korea」プロジェクトも進めている。
