Crypto.com、AI.comを7000万ドルで取得へ スーパーボウルでAIエージェントサービスを発表へ
暗号資産企業「Crypto.com」の創業者、クリス・マーズザレク氏が、AI関連のドメイン「AI.com」を7000万ドル(約110億円)で取得した。この取引は、金融時報(FT)が報じたところによると、史上最高額のドメイン購入となり、過去の記録を大幅に更新した。購入は暗号資産で完結し、売主は不明。取引を仲介したブローカーのラリー・フィッシャー氏も、その成功を喜んでいるとされる。 マーズザレク氏は、このドメインを来週のスーパーボウルの広告キャンペーンと同時に活用する計画を明らかにした。AI.comのウェブサイトでは、ユーザー向けにメッセージング、アプリ操作、株式取引を支援する個人用AIアシスタントの提供を目指している。彼は「10年から20年という長期視点で見れば、AIは私たちの生涯で最も大きな技術的波動の一つになるだろう」と語っている。 この購入は、ドメイン市場の歴史に新たな記録を刻んだ。過去の高額取引では、CarInsurance.com(4970万ドル、2010年)、VacationRentals.com(3500万ドル、2007年)、Voice.com(3000万ドル、2019年)などが挙げられる。また、PrivateJet.com(3000万ドル)、360.com(1700万ドル)、Sex.com(2回にわたって1300万ドル以上)といった高額取引も存在するが、中にはその後の収益化に失敗し、破綻した例もある。 フィッシャー氏は「AI.comのような資産は代替がなく、一度手に入れる機会が来たら、二度と現れない」と強調。一方で、高額ドメインが実際のビジネス価値を生むかどうかは不透明な面がある。 マーズザレク氏は、既に「Crypto.com」を所有し、7億ドル規模のスタジアム命名権を購入している。二つのカテゴリーを代表するドメインを保有することで、AIと暗号資産の未来をリードする戦略を展開している。
