ディズニーが初CTOにAI系CEOを起用
ディズニーは10月2日、創設以来初となる社全体のチーフテクノロジードクター(CTO)にカランドープ・アナンド氏を選任すると発表した。ジョッシュ・ダ・アラモCEOが従業員宛ての通信で明らかにしたもので、アナンド氏は最高経営責任者兼シニアエグゼクティブバイスプレジデントとしてCEOに直結する。 アナンド氏はAIスタートアップのCharacter.AI元CEOとして、大規模なユーザー参加型プラットフォームの成長と信頼性構築を主導した。さらにマイクロソフトでは15年以上在籍しAzureの基盤構築に関与し、メタでも6年半のリーダーシップ経験を持つ。ダ・アラモCEOは「インフラ、消費者テクノロジー、AIの幅広い分野で稀な能力を備え、技術と創造性の交差点における価値創造を重視する」と評価している。 新任CTOはエンタープライズテクノロジー、インフラ、データ、AIプラットフォーム、プロダクト、エンジニアリングチームを一元的に統括する。これはダ・アラモ氏が推進する「One Disney」組織統合戦略と、技術革新をクリエイティブ生産性の向上に活用する同社の方向性と一致する。昨秋にキャラクターの無断利用に対しCharacter.AIへ停止要請を行った経緯はあるものの、同社のセキュリティ対策とスケーラビリティ実績を高く評価し、社全体での技術近代化を加速させる。 同氏の登用はダ・アラモCEOの就任半年記念日に位置付け、ストリーミング事業やコンテンツ戦略の幹部人事刷新と並行して行われた。アナンド氏は「技術は人々が最高の成果を上げるための支援役である」という理念を掲げ、データ駆動型の企業基盤整備と部門横断的な協業を推進する。ディズニーは今回のテックトップ起用により、競争激化するエンタメ市場における技術優位性と組織統合の実現を目指していく。
