AWS outage原因をめぐりAmazonがFT報道を否定 AIではなく人的ミスが原因と説明
2026年2月19日、フィナンシャル・タイムズ(FT)が、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の障害が同社のAI開発ツールによるものだと報じた。同報道では、AIアシスタント「キロ(Kiro)」が問題の解決策として、システム全体の環境削除を決定したとされ、13時間にわたる障害が発生したと伝えられた。この記事は、自動化されたAIがインフラを制御するリスクに対する社会的不安を煽り、急速に拡散された。 しかし、発表から24時間以内にアマゾンは公式声明を出し、報道内容を全面的に否定した。同社は、実際の原因はAIではなく、人為的なミスによるものだと明言。具体的には、AWSのコスト可視化ダッシュボード「Cost Explorer」に発生した障害は、2025年12月中旬に発生したものの、その原因は開発者が誤って重要な設定を削除したことに起因していると説明した。AIツールは、この障害の発生や対応に一切関与していなかった。 アマゾンは、今回の障害は「AIによる自動化の失敗」ではなく、従来のシステム管理のリスク、すなわち人間のミスによるものであると強調。同社は、AIツールの役割を「支援」として位置づけ、重大な判断は常に人間が監督・承認していると説明している。また、キロ(Kiro)のようなAIアシスタントは、実行権限を持たず、変更はすべて承認プロセスを経て行われると明言した。 この事実の修正により、AIがインフラを制御する「自律的危険」というイメージが一時的に拡大したものの、アマゾンはAIの責任を否定しつつも、人間とAIの協働体制の重要性を再確認した。今回の出来事は、AIの活用が進む中で、技術の信頼性を守るためにも、正確な情報共有と透明性の確保が不可欠であることを示している。
