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AIが膵がんの早期診断を支援へ 専門家データベースで性能を実証

膵臓がんは世界で最も致死率の高いがんであり、その多くが晩期に発見されることが主な原因である。症状が非特異的で、患者や医師ががんを疑いにくい上、腹部CTでも早期に発見しにくい。診断が確定した段階では、治療可能な状態ではなくなっていることが多く、5年生存率はわずか10%にとどまる。 こうした課題を解決するため、AI研究者であるヘンクジャン・フイスマン氏と放射線科医ジョン・エルマンス氏は、AIによる診断支援の可能性を検証。彼らは、西欧各国の約400例の画像データを収集し、国際的な専門家グループによる検査を経て、信頼性の高いベンチマークデータセットを構築。世界中の開発者にAIモデルの提出を呼びかけ、250を超えるモデルが応募された。 評価結果によると、最良のAIモデルは、平均的な放射線科医よりも膵臓がんの検出精度が高く、正答率は92%に達した。一方、放射線科医の平均は88%。特に、AIは偽陽性(誤ってがんと診断)を38%低減するという成果を上げた。 研究リーダーのフイスマン氏は、「信頼できるベンチマークがあるからこそ、AIが臨床医を上回る有効性が確認できた」と強調。論文は『ランセット・オンコロジー』に掲載された。 エルマンス氏は、最良のAIモデルが早期診断の可能性を秘めていると指摘。「診断のスピードアップが治療開始の早期化につながる可能性がある。これは、この疾患に向けた大きな希望の光だ」と語る。ただし、誤検出による医療資源の無駄や患者の不安を避けるため、現時点ではAIを直接臨床診断に使用するのは時期尚早とし、今後はより広範な腹部画像データを用いたAIモデルの改良を進めるとしている。

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