ニューサム知事、州政府向けClaude契約を締結
米カリフォルニア州はAI開発企業のAnthropicと契約を結び、州および地方自治体の公的機関向けにClaudeの展開を加速させる。同契約によりClaudeは全州機関が利用可能な初のAIツールとなり、利用料を半額に割引く。Anthropic側は無償の技術サポートと職業訓練を提供する。州技術局のクリス・ギベン首席情報責任者(CIO)は、多くの部署が同契約へ移行し、規模拡大による最適な価格実装が実現したと説明する。 本契約は連邦政府との規制対立の背景で成立した。国防総省がAnthropicのモデルをサプライチェーンリスクに指定し展開を制限する中、ニューサム知事は今年3月、州のAI調達基準を強化し連邦指定と独立して取引を継続する権限を州に付与する行政命令に署名した。州は連邦の指定が不適切と判断された場合の対応指針を整備しており、ギベン氏は本契約締結過程で連邦指定が課題化したとは否定し、州の調達自律性が担保されたことを示した。 ニューサム政権は生成AIによる行政効率化を進め、Claudeは既存のデジタルアシスタントPoppy、DMVの問い合わせ対応、保健医療サービスのワークフロー、州内のセキュリティ脆弱性検査などで活用済だ。一方、雇用影響への懸念から知事はAI起因の解雇監視ツール導入や労働者保護政策の検討を指示し、産業推進と労働者保護の両立を図っている。 州技術局は今後、他のAI事業者とも同様の割引枠組みを構築する方針で、昨年12月からモデル提供企業との協議を開始している。本契約は、州政府が連联邦動とは独立した自律的なAI調達体制を確立し、民間技術を活用しながら行政サービスを最適化する方針を具体化した事例として注目されている。
