アマゾン、Copilot元CTO採用 AIエージェント強化
アマゾンは先週月曜日、クラウド事業部門AWSにマイクロソフトのコパイロット元CTOであるペドラム・レイザイ氏を迎え入れたと発表した。レイザイ氏はAWSのエンジェンティックAIおよび将来技術グループにシニアエンジニアとして加入し、同社の自律型AIエージェント戦略の強化を担う。 レイザイ氏はマイクロソフトで約20年間勤務し、検索エンジンBingや業務用ソフトウェアDynamics 365などの高度な技術責任者を歴任したほか、直近ではコパイロットのCTOとして基盤モデルのトレーニングを率いていた。AWSのSwami Sivasubramanian副社長は社内メモで、レイザイ氏が当初はAIアシスタントQuickとAIコード支援ツールKiroの製品強化に集中すると明かした。同氏によると、Quickの月間AI利用者は第2四半期に第1四半期比4倍に増加し、Kiroの利用者数も同2倍に成長しており、レイザイ氏の加入はこれらの成長軌道に乗せる好機となっている。 この人事は、エンジェンティックAI市場の急速な拡大と、アマゾンがAI投資を生きた製品化へ転換しようとする戦略の象徴ともいえる。OpenAIやメタ、マイクロソフトなどが各社エージェンツ型AIの競争を激化させる中、アマゾンはBedrockプラットフォームに加え、コード支援や自律型作業自動化ツールの開発を加速させている。また同社では、ニューロシンボリックAIと自動推論分野の技術強化を目指し、マーヴィン・タイマー氏とレト・クラマー氏の復帰も同時に発表された。 一方、ライバルのマイクロソフトではCEOのサティア・ナデラ氏がAI戦略推進のための組織刷新を進めており、AI研究で影響力を持つピーター・リー氏やオフィス部門責任者のライアン・ロズランスキー氏が退任予定と報じられている。こうした業界の人事動向を受け、アマゾンは優秀な技術リーダーを獲得することで、エンジェンティックAI分野での競争優位を確立する方針だ。レイザイ氏はシアトルを拠点に、加入直後はチームとの調整を経て早期の製品実装を目指すとしている。
