OpenAI、ChatGPT に銀行口座アクセス権限付与を計画
OpenAI は間もなく ChatGPT がユーザーの銀行口座に直接アクセスできる機能をプレビューとして公開します。この新機能は Plaid という金融機関間を繋ぐプラットフォームを利用し、チャールズ・シュワブ、フィデリティ、JP モルガン・チェイスなどの約 1 万 2 千の金融機関と連携します。OpenAI は現在、月間 2 億人以上が ChatGPT に予算管理や支出削減といった財務関連の質問をしていると報告しており、この機能によりユーザーは個人的な目標やライフスタイルに基づいた、包括的な財務状況の把握が可能になります。連携が完了すると、ユーザーは過去の支出履歴や現在有効なサブスクリプションを一覧で確認できるダッシュボードを閲覧でき、家購入やクレジットカード申請といった意思決定の支援、あるいは支出パターンの変化の検知も受けることができます。 今回の機能はまず、米国内で月額 200 ドルの有料プラン「Pro」に加入しているユーザーを対象に提供され、利用状況を見極めた後に「Plus」プランへ展開し、最終的に全ユーザーへ開放する予定だと発表されています。同社は先月、健康相談用の「ChatGPT Health」もリリースしており、医療情報同様に財務データについても高度なプライバシー保護が求められます。これを受け、OpenAI はユーザーがいつでも口座連携を解除できること、データ削除には最長 30 日かかる可能性、および保存された財務記憶の削除機能を備えていることを強調しています。さらに、会話内容が AI モデルの学習に利用されるかどうかを選択できるオプションも用意されています。 ただし、同社は ChatGPT が銀行口座そのものに変更を加えたり、完全な口座番号を閲覧したりすることはないと説明しています。代わりに、残高、取引履歴、株式ポートフォリオ、住宅ローンやクレジットカード債務などの負債状況を確認することは可能です。問題なのは、OpenAI がこの膨大な財務情報をどのように管理し、システムハックからの保護にどのような追加対策を講じているかについて、明確な言及をしていない点です。AI サービスが収益を上げることが求められる中で、ユーザーの機密データを巡る信頼性が試される重要な転換点となっています。
