バフェット CEO 退任、バークシャーは AI への全面進出ではない
バークシャー・ハサウェイのグレッグ・エイベル新 CEO は、会社の株主総会で同社が AI に全精力を注ぐことはないと明確に示しました。エイベル氏は今年 1 月に Warren Buffett 氏から CEO を継承して以降、最も話題となっている技術トレンドに追随することへの慎重さを強調しています。オマハで行われた総会で彼は、「AI のために AI を行うつもりはない」と述べ、技術が自社の事業に本当に付加価値をもたらす場合にのみ、子会社を通じて AI を採用していく方針を表明しました。これは、電気自動車で知られるイーロン・マスク氏や OpenAI のサム・アルトマン氏、Meta のマーク・ザッカーバーグ氏らが数百億ドル規模の投資を表明しているのとは対照的な姿勢です。一方、バークシャーの子会社である See's Candies、Dairy Queen、Brooks Running、Jazwares の経営陣は、ビジネス・インサイダーの取材に対し、AI 導入の度合いは会社によって異なるものの、作業時間の短縮や従業員の効率化という点でその効果を高く評価し、懐疑的ではないと回答しました。業界全体では AI への投資について見解が分かれており、ケビン・オライリー氏やロス・ゲルバー氏らは AI がドットコムバブルの二重にはならず、実際の生産性向上と収益拡大を導いていると指摘しています。これに対し、マイケル・バリー氏やジェレミー・グランサム氏らは AI 投資が歴史的なバブルであり、いずれ大きな崩壊を引き起こす可能性を警告しています。バークシャー・ハサウェイの新しい舵取りは、市場の過熱感を冷静に評価し、実利的な価値に焦点を当てる保守的なアプローチを継続していくことを示唆しています。
