GoogleのGemini、ワルマートと提携でショッピング体験を刷新 AIエージェント時代の新基盤が浮上
GoogleのAIチャットボット「Gemini」が、OpenAIのChatGPTとの差を急速に縮めつつある。特に、2025年以降のAIによるショッピング体験の変革を左右する可能性がある。2024年11月に発表されたGemini 3のリリース以降、ユーザー数の増加とベンチマークでの上位進出が続いている。これにより、OpenAIは「コードレッド」状態に陥り、CEOのサム・アルトマンが緊急対応を呼びかけた。 その勢いを加速させたのが、世界最大の小売業者であるウォルマートとの提携。Geminiは、ユーザーのオンライン・店舗購入履歴に基づき、関連商品を自動で推薦。ウォルマートアカウントを連携しているユーザーは、3時間以内、最短30分での商品配送も可能に。ウォルマートCEOのジョン・ファーナー氏は、「従来の検索からAIエージェント主導の商業へと移行する次世代の小売革命を、私たちは推進している」と強調した。 この提携の背景には、Googleが発表した「ユニバーサルコマースプロトコル」がある。Google、Shopify、Etsy、ウェイファーやターゲットなどと協力し、AIエージェントが店舗やシステム間で連携できるオープン標準を構築。例えば、スーツケースを検索した際、新規会員特典やロイヤルティ登録の案内、パッキングキューブの推奨、Google Payでワンタップ決済までをチャット内ですべて完結できる。 これに対し、OpenAIも9月に「エージェントコマースプロトコル」を発表。Etsyや100万以上のShopify merchantsと連携し、ChatGPT内から直接購入できる仕組みを提供。Stripeと共同開発。 両社の戦略は、AIが単なる検索支援から「購入の主導者」へと進化する点で一致。2026年には、AIが商品発見から決済までを一貫して担う「エージェント主導の小売」が本格化する見通し。Googleは、自社の広大なエコシステム(Search、Android、Google TVなど)を活かし、AIの実用化を加速。Geminiの台頭は、AI時代の商業インフラを巡る新たな競争の幕開けを示している。
