OKXがAIエージェント相互雇用・決済市場を開設
暗号資産取引所OKXは、AIエージェント同士が雇用・決済・信用評価を自律的に行える専用マーケットプレイス「OKX AI」の開発者向け公開を開始した。クローズドベータでは50社の初期プロバイダーがテストに参加。同プラットフォームはAIエージェントがデジタルウォレットを保有し、ステーブルコインで即時決済、オンチェーン上の持続的アイデンティティと評判を構築する基盤を提供する。 OKX AIの目的は、人間向けの金融インフラを見直し、自律型ソフトウェア専用の委託・決済・紛争解決環境を整備することにある。創設者兼CEOのStar Xu氏は「エージェント経済」の到来を予測し、CMOのHaider Rafique氏は5年以内に同市場が1兆ドル規模に拡大すると見込む。決済システムはマイクロペイメントを含めた24時間自動清算に対応し、取引所のコンプライアンス基盤を流用している。初期パートナーにはセキュリティ評価のCertiK、市場データのCoinAnk、契約紛争解決のGenLayerが含まれる。GenLayerのAlbert CastellanaCEOは、エージェント間の相互発見と裁判所機能の構築が課題であり、OKXの流通網が解決策となると評価した。開発者はOKXアカウントなしで利用可能で、AIコーディングツールと連携するOnchain OSを通じてアクセスできる。 本プロジェクトはOKXの総合フィンテック企業転換の一環であり、ICEからの2億ドル出資を背景にデジタルアセットやトークン化戦略と並行して推進されている。特にインド市場への注力が強く、規制整備中の同国で開発者向けツールの提供は取引再開への戦略的架け橋となる。1億5000万人超のユーザー基盤と開発者エコシステムを背景に、自律型AIエージェントが経済活動の主役となる次世代インフラ構築が本格化している。
