Elastic、AIエージェント開発を加速する「Agent Builder」を発表
Elasticが、企業のデータを活用したカスタムAIエージェントの開発を迅速化する新機能「Agent Builder」を発表した。このツールはElasticsearch上で直接動作し、自然言語による会話形式でコンテキストエンジニアリングを可能にすることで、開発者が数分でAIエージェントを構築できる。企業のデータは文書、メール、業務アプリ、顧客フィードバックなど、非構造化データとして分散しており、AIエージェントが正確な判断を行うには、適切なコンテキストを適切なタイミングで提供する「コンテキストエンジニアリング」が不可欠。Elasticは長年にわたりこの分野のリーダーだが、Agent Builderによりその強みを大幅に拡張した。 Agent Builderの主な特徴は以下の通り。まず、Elasticsearchに保存されたデータに対して即座に会話形式で質問できるネイティブなチャットエージェントが搭載されている。次に、自然言語を理解し、最適なインデックスを自動選択し、セマンティックや構造化クエリに変換する高度な検索機能が内蔵されており、LLMに提示するコンテキストの関連性を高める。さらに、Elasticsearchのクエリ言語(ES|QL)を活用してカスタムツールを定義でき、データの取り扱いや精度、セキュリティを細かく制御できる。また、エージェントの役割(システムプロンプト)、使用可能なツール、セキュリティ設定をすべてカスタマイズ可能で、完全に独自のエージェントを構築できる。 外部エージェントやアプリとの連携も、Model Context Protocol(MCP)やA2A(Agent-to-Agent)経由で安全に実現可能。すべての処理がElasticsearchのネイティブ環境で完結するため、検索、ガバナンス、オーケストレーションが一元管理される。 Elasticのチーフプロダクトオフィサー、Ken Exner氏は「AIエージェントは大量のデータではなく、正確で関連性のあるデータと、守備範囲と可視性を備えた環境が必要だ」と強調。Agent Builderは、企業のデータを活用するAIエージェント開発のスピードと信頼性を飛躍的に向上させる。 Agent Builderは、Elastic Cloudのサーバーレス環境で技術プレビューとして提供中。Elasticsearch 9.2版でも近日リリース予定。Elasticは、検索AIの専門性を活かし、世界中の企業がデータからインサイトと行動を生み出す支援を続けている。
