OpenAI、セカンダリー市場で関心が再燃
一時期アンストロピックに主導権を奪われていた米OpenAIの株式が、二次市場で再び注目を集めている。前期には成長鈍化や経営陣の交代、訴訟問題などの負のニュースに悩まされ投資家の関心は薄れていたが、直近の新モデル公開とエージェント型AIツールの普及を契機に需要が急激に回復している。 取引市場関係者によれば、6月に公開された主力モデルGPT-5.6シリーズや、複雑な開発タスクを自動化するAIエージェントCodexの評価が高まっている。実業向けプラットフォームであるCodexとChatGPT Workのアクティブユーザーが合計900万人に達したとの経営陣の公表を受け、AI活用が技術者層から汎用業務へ拡大する可能性への期待が強まった。プレIPO株取引を手掛ける投資家は、OpenAIへの関心が急速に回復しつつあると指摘している。 評価額の変動も市場動向を映している。二次市場では直近3ヶ月でOpenAIの評価額が約20%上昇し9330億ドルに達した。競合のAnthropicが1兆2000億ドルを記録しているのに対し価格差は存在するものの、この水準を踏まえ一部トレーダーは分散投資やヘッジ目的で相対的価値を見出しつつある。アンストロピックへの需要が依然として上回るものの、OpenAI株の取得意向が明確に増えている。 サム・アルトマンCEOは経営課題に責任を認めつつ好転局面を主張している。一方で中国企業Moonshot AIが大型オープンウェイトモデルを公開するなど、オープンソースや海外競合からの圧力は継続しており、成長と利益率の維持は依然として課題とみられている。技術革新の実装速度と市場定着が、次期の企業価値を左右する要因となることが市場予想だ。
