中国AI会議、AIスマートフォンを一斉公開
上海で開催された世界人工知能会議では、大規模言語モデルを活用した次世代「AIエージェント搭載スマートフォン」の開発競争が顕在化した。国内メーカー各社が独自の実証機を相次いで披露しており、音声コマンド一つで食品注文や決済、動画編集などの跨アプリ操作を可能にする新型端末が注目を集めている。 Nubiaは字节跳动のAIチャットツール「豆包」を統合した実機「NaviX Ultra」を発表。初期モデルは主要アプリのアクセス制限に遭い機能が制限された経緯があり、今後はアプリ側との協業による安全な統合アプローチを模索している。Honorはロボットアーム搭載のインタラクティブカメラとAI搭載の「ロボットフォン」を出展。STEPFUNもAlipayやDiDiと連携したエージェンツネイティブ端末「STEPX Neo」を発表し、旅行予約からオフィス業務まで一元的にサポートする方針を示した。 技術進歩に伴う最大の壁は、既存アプリエコシステムの拒絶反応である。アリババやテンセント、JD.comなどは、プラットフォーム経由のユーザー接触を維持するため、外部AIアシスタントのアクセス権限を制限。IDCのリサーチディレクターは「エージェント統合はまだ発展途上であり、プラットフォーム側がコントロールを手放すことへの懸念から、完全な連携は実現していない」と指摘する。技術的安定性の欠如も課題として残る。 グローバル市場でもGoogleやSoftBankと提携した米国Brain Technologiesらが同分野に参入し、音声操作による日常業務の自動化を競っている。市場調査企業の専門家は、現行のアプリ利用形態が根本的に変容し、五~十年後にはデジタル経済のビジネスモデル自体が再編されると予測。AIエージェント搭載端末の実装は、単なるハードウェア進化ではなく、モバイル生態系の構造的転換を象徴する段階突入を示している。
