米テック企業、オープンAI保護を政府に要請
マイクロソフト、メタ、Nvidia、パランティアを始めとする米大手テック企業とAI関連団体が、ホワイトハウスに対しオープンウェイトAIモデルへの規制強化を中止するよう求める共同声明を発表した。Nvidiaのジェンスン・ファンCEOはXプラットフォームにて、AIが全産業と国を動かす基盤であり、オープンモデルは安全性、サイバーセキュリティ、イノベーション、国家主権を強化すると主張し、この業界連帯運動を主導した。 声明は、トランプ政権の関係者が中国のMoonshot AIおよびそのモデル「Kimi K3」への対抗措置を検討している中、公表された。ホワイトハウスの科学技術政策担当官や財務長官は、他社モデルの出力を用いて学習する蒸留手法が知的財産の窃取に該当する可能性を示唆しており、経済制裁や開発制限の可能性を示していた。声明側は、蒸留がAI開発において重要な役割を果たすとして包括的な技術制限に反対する一方、違法なモデル抽出行為については個別の法的手段で対処する余地を示唆した。 署名機関はMicrosoft、Nvidia、Meta、パランティア、Mistral、Hugging Face、Mozilla、Linux財団など25団体。一方で、最上位フロントモデルを開発するOpenAIやAnthropic、Googleは署名を回避している。業界関係者は、競合中国企業への規制がクローズドモデル事業者の競争優位性につながるとの見方から、署名を控えたとの分析を示している。 米国企業もNvidiaのNemotronやMetaのオープンモデル開発計画など、オープン生態系の構築に注力している。声明は、オープンモデルの普及が1980年代のオープンソース革命と同様に、米国の技術的優位と起業家精神の基盤となると強調。政策当局に対し、特定のモデルではなくオープンエコシステムの健全な発展を優先するよう求めた。米国政界と業界の対話の中で、AI開発のガバナンスとオープンソースの将来像を巡る議論が本格化する見通し。
