オープンウェイトAI「Inkling」公開、カスタマイズ対応可能
Cognition社は本日、カスタマイズ性を中軸に据えた汎用AI基盤モデル「Inkling」のオープンウェイト公開を発表した。総パラメータ9750億、アクティブ410億のMixture-of-Expertsアーキテクチャを採用し、テキスト、画像、音声、動画をネイティブに処理するマルチモーダル基盤として構築された。最大100万トークンに対応するコンテキスト窗口と、推論リソースと性能を動的に調整可能な制御可能思考機能を搭載している。 学習プロセスでは45兆トークンでの事前教師あり学習に加え、大規模非同期強化学習を約3000万ロールアウトにわたって適用した。推論精度の向上に加え、ハルシネーション低減と不確実性の適切な表現を目的とした安全性訓練を実施。同時に、低レイテンシー用途を想定した軽量版Inkling-Smallのプレビューを公開し、実環境への適応力を示している。 公開にあたり、同社のカスタマイズプラットフォームTinkerとの連携を強化した。フルウェイトはHugging Faceで公開され、ファインチューニングや組織固有データの注入が容易になっている。API提供はTogetherやFireworks、Modalなど主要クラウドベンダーに加え、vLLMやllama.cppなどのオープンソース推論フレームワークとも正式統合された。 本モデルはベンチマーク全体で中上位の性能を維持しつつ、コスト効率とカスタマイズ性を両立させる設計となっている。開発者が自前のワークフローやドメイン知識に合わせてモデルを最適化できる基盤として、オープンソースAIエコシステムにおける実装選択肢を拡大するとみられる。
