SpaceX、Cursor が AI プログラミング分野に注力、最大 600 億ドルの買収権が注目される
現地時間の火曜日、スペース X は AI プログラミングのスタートアップ企業であるカーサー(Cursor)との間で重要な業務提携契約を締結したと発表した。同社は今後数ヶ月以内にカーサーを 600 億ドルで買収する権利を得るが、買収が行われない場合は両社の共同プロジェクトに 100 億ドルを支払うこととなる。この取り決めは、スペース X が AI プログラミング分野への戦略的な展開を進める上で重要な一歩と見なされている。 協定に基づき、カーサーにはスペース X の計算リソースに関する支援が付帯される。これには「コロッサス」と名付けられた訓練用スーパーコンピュータが含まれる。本システムは約 20 万枚の NVIDIA GPU で構築されており、H100 に換算してほぼ 100 万枚分の演算性能を有している。スペース X では、専門開発者層におけるカーサー製品の優位性と流通力を組み合わせることで、より実用的な AI モデルの開発が進む可能性があると述べている。 カーサーの創設者の一人であるマイケル・トゥレル氏は、「今回の協力により、当社の AI プログラ밍製品『コンポーザー』の機能が拡張され、次世代プログラミングプラットフォームの確立に向けた重要な進展となるだろう」と語った。同社はこのほど設立から 2 年目を迎え、近年最も急速に成長した AI スタートアップの一つとなっている。2024 年に公表された年間経常収益はすでに 10 億ドルに達しており、従業員数は 300 人以上。また、以前に行われたシリーズ D ラウンドでの評価額は約 293 億円であったことが明らかになっている。 特筆すべき点は、今回の提携がスペース X の戦略転換期にあたる時期に実施されたことだ。今年 2 月に同社は xAI を買収し、AI インフラおよびソフトウェア能力を一層強化したほか、4 月上旬には非公開の株式公開(IPO)書類を提出し、年内の上場実現に向けて動き出す可能性があるとしている。同時にイーロン・マスク氏も公の場で、xAI が保有するモデルについてはプログラミング能力においてさらなる向上余地があることを示唆していた。 業界関係者は、最終的にカーサーの買収が完了すれば、スペース X は AI プログラムツールやインテリジェントエージェントの領域においてアンソロピックなどの最先端 AI 研究所に対して直接的な競争関係を築くことになる可能性が高いと指摘している。計算資源とモデル能力がいずれも決定的要因となりつつある現状下、このような「計算資源+応用」の深層的な連携こそが、新たな AI 競争の主要な道筋となることが予想される。
