AIコンサルティング・サポート市場、2030年までに728億ドルへ 31.6%のCAGRで拡大、主要企業の市場戦略と業界別動向を分析
2025年から2032年までのAIコンサルティングおよびサポートサービス市場に関する調査レポートが、ResearchAndMarkets.comから公開された。2024年の市場規模は140億米ドルと推計され、2024~2030年の年平均成長率(CAGR)は31.6%を記録し、2030年には728億米ドルに達すると予測されている。このレポートは、サービスタイプ、企業タイプ、業種別に分類された世界および地域市場の分析を提供しており、2021~2030年のデータに基づき、2024~2030年の予測も含んでいる。 AIの導入は、金融・医療・小売・製造業など幅広い分野で加速しており、自動化、競争力強化、顧客体験の向上が主な推進要因となっている。世界中の企業の約7割がデジタル変革の一環としてAIの導入を実施または計画しており、コンサルティングやサポートサービスへの需要が高まっている。 主なサービス内容には、AI戦略の策定、データ準備・管理、モデル選定・開発、AIガバナンスと倫理、トレーニング教育などがある。一方、サポートサービスでは、運用監視・最適化、トラブルシューティング、メンテナンス・アップデート、スケーラビリティ確保、パフォーマンス向上、知識移転が中心となる。AIコンサルティングは「正しいAIをつくる」こと、サポートサービスは「つくりたてたAIが持続的に最適に動くようにすること」を目的としている。 北米が2024年に市場シェア36.8%を占め、リーダー的地位を維持。米国はグーグル、マイクロソフト、IBMなどのAI先進企業が集中し、クラウドインフラの整備とCCPAなどの厳しいプライバシー規制により、コンサルティング需要が高まっている。アジア太平洋地域は36.9%のCAGRで成長が最も速く、中国、インド、シンガポールなどのデジタル化進展と政府の支援(EUの10億ドルAIイノベーションファンド、インドの70億ドルAIミッションなど)が後押ししている。特に中小企業(SME)向けのクラウドベースAIツールやAIaaS(AI as a Service)モデルの普及が、導入の障壁を低くしている。 業種別では、BFSI(銀行・保険・証券)が22.1%の最大シェアを占め、不正検出やリスク管理、パーソナライズされた金融サービスに活用されている。医療業界は36.6%のCAGRで最も成長が見込まれ、膨大な医療データの管理、予測モデルの導入、AI支援診断システムの統合、規制対応がコンサルティングの中心課題となっている。 主要企業として、アクセンチュア、IBM、デロイト、PwC、EY、マッキンゼー、BCG、タタ・コンサルタンシー・サービスなどが市場をリード。特に大手企業が63.1%のシェアを占め、グローバルな展開と複雑な要件に対応できる強みを持つ。一方、SMEは35.9%のCAGRで急成長が見込まれ、政府支援や低コストのAIツールにより、AI活用が拡大している。 今後、倫理的AI導入やデータプライバシー規制の強化が進む中、社内人材不足(約37%が課題と回答)を背景に、企業は外部コンサルタントの活用をさらに進めることが予想される。
