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AI嗅覚システム、香り検知し遠隔放出

米オハイオ州立大学と中国の浙江実験室の研究チームは10月下旬、科学誌サイエンス・アドバンシズに論文を発表し、人工知能を用いた電子嗅覚装置「サイントロニクス」を開発した。送信側の電子の鼻は、6種の金属酸化物ガスセンサーでオレンジ、ケーキ、コーヒー、ビール、ワインの5種の食品の香りを分類し、識別精度は98%を超えた。受信側の腕輪や首飾りなどの装置は、香りを表す信号を受け取ると、内蔵の5種の香料を圧電素子で微細な霧にして噴出し、濃淡を調整できる。応答時間は約0.6秒で、14人の被験者では単一の香り認識が約73%、混合では約71%だった。チームは仮想現実ヘッドセットと連動する香りと味の再現装置も製作し、遠隔嗅覚検査や食品評価への応用を見込む。一方、食品の複雑な香りを忠実に再現するには、基本となる匂いの合成原理や、分子構造から知覚を予測する研究の進展が課題だ。

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