OpenAI新機能、アプリストアモデルに挑む
OpenAIは先月火曜日の開発者会議(Dev Day)において、ChatGPTを基盤とした次世代プラットフォームの構築を宣言し、従来のモバイルアプリストアモデルへの挑戦を鮮明にした。月間12億人のユーザーを擁するChatGPTを、ソフトウェアの発見・実行・共有を集約する中央ハブへ進化させる戦略だ。 対話フロー中に目的に合わせたアプリを自動提案する機能を導入。拡張されたプラグインアーキテクチャにより開発者は対話型パネルを作成可能となり、ユーザーはChatGPT内で直接外部サービスと連携できる。さらに「Sign in with ChatGPT」で認証情報とAI利用枠をサードパーティ製アプリへ持ち運べるようになり、16社が初期対応。開発者審査も進捗追跡や迅速な修正申請が可能となるなど合理化された。 企業向けにはAdobe、Figma、Salesforceなど30社以上のパートナーによるアプリマーケットプレイスをリリース。顧客はOpenAIのコミットメント残高を承認済みソフトの購入に充当できる。自律型AIエージェント「Dots」の発表は、手動アプリ切り替えの従来のワークフローを転換する。Dotsは独自クラウド環境を準備し、4,000以上の接続アプリと連携して自動調査やタスクを実行。ユーザーは目的を指示するだけで適切なツールが自動用意される構造だ。 同社の戦略は、AIチャット経由の検出と配布を新流通チャネルとして確立し、主要OSベンダーに依存しない生態系の構築を目指す。課金や収益配分モデルの発表は省略されているが、インフラと識別層の整備に重点を置く動きは、エージェント駆動型ワークフローがモバイルアプリの支配力を相対化させるプラットフォーム競争の起始点となる可能性が高い。
