OpenAI、「第3段階」へ突入:AIを豊かでアクセスしやすく、かつ安全なものにする
チャットGPTが人工知能をメインストリームに持ち込んでから約3年半後、OpenAIの創業者サム・アルトマン氏とチーフサイエンティストのヤクブ・パチョッキ氏が月曜日にブログ記事を掲載し、会社が公式に「第3段階」へ移行したことを発表した。 アルトマン氏はOpenAIの歩みを3つのフェーズに分けている。第一段階は汎用人工知能(AGI)の研究に焦点を当て、第二段階では製品を世に出して人々が実際にどのようにAIを利用するかを観察するものだった。そして現在進入しているのが第三段階であり、「経済がAIを中心に再構築され始めている」という状況だ。この段階のコアとなる課題は、「高度なAIを豊かで安価かつ安全で有用なものとし、十分に使いやすくすることで、個人や組織すべてがこの恩恵を受けられるようにすることである」。 アルト曼氏とパチョッキ氏は次のように記している。「最先端の能力は仕事の一部分にすぎない。より大きな任務とは、これらの能力を実際の人々の生活を改善するために使えるツールに変えることだ。」 彼らは三つの核心的目標を提示した。 1. 自動化されたAI研究者の構築 2. 経済成長の加速 3. 地球上のすべての人に専用のAGIを提供すること 技術的な野望に加え、記事にはセキュリティとガバナンスに関する強調も多数盛り込まれた。「強力なシステムは安全を保ち、人間の意図と整合性があり、人間の制御下にあるべきだ」と二人は書き添えた。「あらゆるものを完全に自動化することは、私たちが求める将来像ではない――それは人間にとって満足できるものではなく、危険でもある。AIは人の目的を実現するのを助けるものであり、その目的から逸脱すべきではない。」 さらに両者は、国レベルおよびグローバルレベルでの調整メカニズムの構築を呼びかけるとともに、AIリスクを低減するための国際機関設立を再び提案し、必要に応じて最先端モデルの開発ペースを一時的に遅らせることも示唆した。 「良いAIによる未来とは、限られた数の機関が大半の能力と利益を握るようなものではあってはいけない。それは、より多くの人々、企業、コミュニティ、国家が建設に参加し、恩恵を受け、権力を持てるような未来でなければならない。」 皮肉にも同日、OpenAIは非公開のままIPO申請を行ったものの、会社側は上場まで「まだ時間がかかる可能性がある」と表明していた。また先週Anthropicの研究者たちも、「最先端ラボはスピードを落とす必要があるかもしれない」とする論文を発表していた。上場を目指す二社はともかくとして、上場の直前に「スローダウン」を示唆するメッセージを発信したのである。 おそらく、真の意味での「第3段階」はまだ始まったばかりなのだろう。
