AMI Labs、10億ドル超調達し世界モデル構築へ
チューリング賞受賞者で元メタ幹部のヤン・ルアン氏が設立した AI スタートアップ AMI ラボスは、事前価値 35 億ドルで 10 億 3000 万ドルの資金調達に成功しました。同社は言語データだけでなく現実世界そのものから学習する「世界モデル」と呼ばれる新世代の AI 開発に注力しています。アレクサンドル・ルブルン CEO は、業界でこの用語が流行る可能性を示唆しつつも、AMI ラボスは生命に関わる医療現場などにおける LLM の幻覚問題を解消するため、ルアン氏が発案した JEPA(結合埋め込み予測アーキテクチャ)に基づく根本的な研究から始めると強調しました。同氏は、基礎研究からの製品化には数年を要する可能性があると認めつつ、計算資源と人材確保のための潤沢な資金基盤を得たと語りました。主な投資家にはベゾエクスぺディションズやカティ・イノベーション、NVIDIA、サムスン、トヨタベンチャーズなど、世界中の著名なベンチャーキャピタルや産業企業が名を連ねています。拠点としてはパリに本社を置き、ニューヨーク、モントリオール、シンガポールの 4 箇所にチームを構え、特にアジアの顧客近傍と人材獲得に注力する方針です。当面は収益化を目指さないものの、Nabla 社など初期パートナーと連携しながら実社会でのテストを並行して進める計画です。ルブルン氏は、オープンソースでのコード公開や論文発表を通じて研究コミュニティの形成を重視し、透明性のある開発で生態系を拡大していく考えを示しています。
