米軍、ドローンとC4爆薬ロボットで突破経路を確保
米陸軍は4月、ルイジアナ州フォートポークの合同準備訓練センター(JRTC)にて、無人機と地上ロボットを活用した突入突破演習を実施した。第3機動旅団のライアン・ベル大佐が指示したこの作戦では、歩兵部隊が敵陣に接触する前に突破路を無条件化することが目的だった。 演習では、兵士が独自に組み立てた25機の攻撃用ドローンが掩蔽壕や機関銃陣地、有刺鉄線を狙撃した。さらに電子戦ドローンや煙幕投放ドローンが支援し、C4炸薬を搭載した2機の無人地上車両(UGV)が地雷や障害物の排除を担った。これにより、従来の工兵隊が危険にさらされることなく、155mm榴弾砲3発分以下のコストで突破路を確保した。 ベル大佐は、このドローン接触層概念が敵戦力を事前撹削し、歩兵の損害を最小化できると評価した。同旅団は米国Blue UASリスト準拠部品と3Dプリント部品の併用により、低コストで消耗可能な無人機の大量配備を実証している。 また、人工知能の実装も並行して試験されている。戦闘報告書2万5000件の解析では戦況把握に貢献したが、大規模言語モデルには三次元的な空間認識と作戦立案における専門性が不足しており、人間指揮官の計画策定を補完する程度にとどまっている。 本演習は、無人システムを前線に統合した作戦概念の有効性を裏付けるとともに、AIとドローン技術の現実的な限界と可能性を示した。米陸軍は今後、低コスト消耗型無人機の大規模運用と、人間と機械の役割分担を最適化する方策を深化させる方針だ。
