物理ノーベル賞受賞者、AI研究先駆を誇る
物理学ノーベル賞受賞者のフランシス・ハルゼン教授(82、ウィスコンシン大学)が、ニュートリノ観測における人工知能の先駆的活用について明かした。ハルゼン氏は南極の氷床に光センサー5484基を設置したニュートリノ観測施設アイスクUBEの構想者だ。同氏は1991年に論文でデータ解析へのAI導入を提案し、長年にわたり機械学習の推進に注力してきた。近年の演算性能向上により、AIとニューラルネットワークを活用したデータ解析の手法が確立され、宇宙空間由来の希少な素粒子ニュートリノデータから銀河系由来の信号を明確に抽出することに成功した。ハルゼン氏は通常の電磁波観測とは異なり、ニュートリノの宇宙では他の銀河群が浮かび上がるが、AI技術の導入により初めて銀河系の信号を確実なものにできたと説明した。 イタリア・トリノでの取材に対し、ハルゼン氏は基礎研究への科学的評価を賞賛しつつ、研究資金の縮小が科学の難しさを増している現状を指摘した。アイスクUBEプロジェクトは米国国立科学財団から約2億5000万ドルの支援を受けており、資金難の中でも運営が維持されている。イタリア国立核物理学会会は今回の受賞が基礎研究の重要性を示す明確な承認だと評価した。ハルゼン氏は受賞談話の中で、若い頃はツール・ド・フランス制覇を目指していたと冗談を交えながら、現在も新たなデータ解析提案書の作成を進めていることを明かした。基礎物理学とAIの融合が宇宙の起源解明に新たな道を開く中、その先駆者的な取り組みは国際的に高く評価されている。
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