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NSF、新技術支援へ研究予算を大幅削減

全米科学財団(NSF)が伝統的な基礎科学研究プログラムの予算を20から30%削減し、その資金を新技術移転イニシアチブ「X-Labs」に集中的に振り向けていることが内部文書により判明した。NSFの当期予算は前年比3%減にとどまるものの、複数の研究部門で大幅な絞り込みを実施。特に数理科学、生物学部門はそれぞれ数億ドル規模の削減を受け、社会科学・行動科学部門の廃止により別途1億5000万ドルを捻出している。 X-Labsは技術・イノベーション・パートナーシップ部門が管轄する総額15億ドル規模の計画で、基礎研究の成果を産業化・実用化することを主眼とする。NSFは通常とは異なる他の取引権限を採用し、ベンチャーや有限責任組合等非伝統的実体への資金供与や追加審査なしでの資金拡充を可能にした。重点分野は人工知能駆動の計測装置、量子システム、光子学であり、各ラボは最大3億ドルの資金供与を受け、今年秋の首批付与を目指す。 資金繰りの急ピッチ化に伴い、今年上半期の助成金付与件数は前年同期の8分の1に激減した。内部文書では、高い評価を得た提案の採択保留や、資金状況の詳細が主要研究者に伝えられないよう厳重な情報管理が指示されている。また、議会の予算法案で各部門の削減幅を5%以内とする規定を逸脱している点も懸念材料となっている。 科学コミュニティからは既存の学術基盤への影響を懸念する声が上がっている。申請締め切りは7月中旬を予定し、来秋の首批付与へ向けてNSFは迅速な動向を続けている。基礎研究から社会実装までのサイクル短縮を掲げる政策転換が、持続可能な技術生態系を構築できるかが今後の焦点となる。

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