Serval、4700万ドル調達でAIエージェントによるITサービス管理の革新へ
企業向けAI企業のServalが、4700万ドルのシリーズAラウンドを調達した。本調達はRedpoint Venturesが主導し、First Round、General Catalyst、Box Groupら一流ベンチャーキャピタルが参加。資金調達の成功は注目を集めるが、同社の最大の強みは、Perplexity、Mercor、Together AIといったAI分野の主要企業を顧客に持つ点だ。 Servalは、AIエージェントを活用してITサービス管理(ITSM)の自動化を実現する。独自のアプローチとして、2つのAIエージェントを分離する設計を採用している。1つは内部自動化ツールの開発を担当し、ソフトウェアの承認やデバイスのプロビジョニングといった日常業務をコードで実装。開発者は「バイブコーディング」と呼ばれる直感的なプロンプトで指示を出し、AIが主体的に作業を進める。もう1つはヘルプデスクエージェントで、ユーザーからのリクエストに応じて、事前に定義されたツールを呼び出す。 ServalのCEO、Jake Stauch氏は、「自動化のコストをゼロに近づけ、一度手作業で行うよりもずっと簡単に継続的に自動化できるようにする」と強調。ツール作成と使用を分けることで、IT管理者は権限の設定や使用ルールの監視が可能になる。たとえば、全データ削除のような危険な操作は、AIが「そのツールは存在しない」と拒否し、代わりにパスワードリセットなどの安全な選択肢を提示する。 この設計により、AIが誤った判断を下すリスクを大幅に低減。ツールは決定論的であり、多段階認証や時間制限といった複雑な権限制御を実装可能。必要に応じて、AIエージェントがコードベースを自動修正する仕組みも備える。 Servalのアプローチは、AIエージェントの強力な能力を活かしつつ、企業がリスクを管理できる仕組みを提供。IT管理者が完全な可視性とコントロールを持つことで、AIを安全に活用できる新たなモデルを提示している。
