AI企業の評価はバブル状態――テック投資家オーランド・ブレイボが警鐘
テック投資家で、Thoma Bravo共同創業者のオルランド・ブレイボ氏は、人工知能(AI)企業の評価額が「バブル状態」にあると警告した。彼は、現在のAI市場の過熱ぶりを1990年代のドットコムバブルと比較した。ただし、当時と異なる点として、現在は財務状態が健全な大手企業がAI企業を資金面で支えていると指摘した。 ブレイボ氏の私募投資ファンドは6月時点で1810億ドル以上の資産を運用しており、エンタープライズテック企業の買収・売却を主な戦略としている。そのポートフォリオの多くはサイバーセキュリティ分野に集中している。 CNBCの「Squawk on the Street」に出演したブレイボ氏は、「年間定期収益(ARR)5000万ドルの企業を100億ドルで評価するのは不可能だ」と述べた。彼によれば、その企業が投資家の資金を倍増させるには、10億ドル規模の自由キャッシュフローを生み出す必要があるという。つまり、製品や市場が完璧でも、経営面での実行力が極めて高い水準に達しなければ、その高評価は維持できないと強調した。 この発言は、AI企業への過剰な投資熱が続く中で、実際の収益化と持続可能性の重要性を改めて浮き彫りにしている。ブレイボ氏の見解は、AI分野における投資の現実的な評価基準を提示するものであり、今後の市場動向に影響を与える可能性がある。
