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潜水服装着サイバークローチ、任務を深海から宇宙へ

新加坡南洋理工大学の佐藤裕孝教授チームは、生体と電子デバイスを融合したサイボグ昆虫の災害派遣において実用段階へ到達した。昨年3月28日のミャンマー地震では新加坡民防部隊が初めて当該技術を実戦投入し、狭小な倒壊構造物内の熱や気体の計測に成功した。同成果は学術誌Nature Communicationsに掲載された。 同システムはマダガスカルコオロギに微小電極を埋め込み、低電圧パルスで神経制御を行う。背部に搭載した電子ユニットが赤外線カメラやセンサーでデータを収集し、機械学習で生存兆候を判別する。水没環境への対応として開発されたのが化学酸素発生型潜水服だ。過酸化水素と二酸化マンガンの反応を利用した無電源モジュールをセルロース基材に封じ込め、ガスのみを透過する薄膜で制御する構造を採用。軽量な装備で陸上・水中ともに敏捷な行動を維持し、高濃度二酸化炭素区画や水没箇所でも数時間活動可能となった。 研究は2008年から開始され、東日本大震災を契機に捜索用途へ転向した。これまで無線給電、刺激耐性向上アルゴリズム、複数体協調制御を進化させ、今年7月には自動化組立ラインを導入して単体製作を1分8秒に短縮した。昆虫は微小スケールでの地形適応と低消費電力が機械ロボットに優位性を持つため、新加坡の長距離給水管網の腐食点検パイロット事業へも導入済みだ。 同チームは極端温度や真空・放射線環境での生存テストを計画し、将来的には火星など酸素欠乏地域での探査活用を目指している。倫理的議論は存在するが、装着解除後の正常な活動確認など実用性が評価され、バイオ・ロボティクス分野における新たな標準技術としての地位を確立しつつある。

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