OpenAI、破産薬企のデータを取得へ
OpenAI財団は9月15日、倒産バイオ企業の規制申請データや臨床試験記録を取得・公開するプロジェクト支援を発表した。これはAI創薬の最大ボトルネックである生物データ不足の解消を目的としたヘルス・パブリック・データ計画の一環だ。 財団は、テスロ氏提案のデータ収集構想に50万ドル、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のがんワクチンデータプロジェクトに4000万ドルを拠出する。1Day Soonerが推進する本構想は、倒産企業の一般技術文書(CTD)を入手し、AIへ学習させることで複雑な規制審査プロセスの可視化と医療AIの精度向上を目指す。創薬の大半が臨床開発に費やされる現状を踏まえ、モデルの進化以上に多様で詳細な現実世界データの蓄積が不可欠だと指摘する。 財団は今年8月に1億ドルを交付したのを皮切りに、年内の資金交付総額10億ドルを目標に掲げている。OpenAI本体とは法的に独立しながら、AIの公共的利益追求をミッションとし、外部研究機関への巨額援助で技術実装を後押しする。 一方、破産手続きを通じた企業データ取得は議論を呼ぶ。Googleが精神航空の社内メールを取得した際にもプライバシー懸念が指摘された。バイオテック分野でも、競合企業へのデータ流出や取得競争の激化への警戒感が根強い。1Day Sooner側は非独占コピーの場合のコストを低く試算するが、実際の入札では拒否例も相次いでいる。 AIの安全风险が問われる中、OpenAI財団はデータ基盤の整備を通じて実用的な医療応用を推進する戦略を明確化した。今後、取得した規制・臨床データの活用実証と、その転用が医療現場に与える影響が焦点となる。
