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AI、COBOLコード危機に挑む

人工知能大手オープンエーアイは十月一九日、コボルなど老朽ソフトを現代言語へ移行する能力を最新人工知能モデルで大幅に改善したと発表した。税務、銀行、航空、各国政府の基幹系で使われる古いコードの維持と近代化に有望だ。一九五九年登場のコボルは銀行、決済、現金自動預払機、年金、税務など広範な基盤を支えるが、非効率による米国の損失は年間約千億ドルとの推計もある。 同社は移行後も元の動作を保つことを重視し、簡易評価で低負荷八七パーセント、高負荷九八パーセントの精度を示した。アンスロピックも以前、コーディング支援でコボル移行を掲げ、旧システム更新の費用対効果が変化したと主張した。発表は旧システム維持収益のあるアイビーエムの株価を下げた。 だが専門家は慎重だ。旧システムは複雑で、多言語、多様データ、他系接続、運用前提が絡み、単純な翻訳とは違う。評価も訓練データに似た単純課題で、巨大な旧系の分割や個別置換という核心を捉えないとの指摘がある。 専門家らは移行後の動作保証を最重要視する。新旧システムで同じ業務を流す比較や、翻訳根拠の文書化と旧言語に詳しい人間の審査が必要だ。形式検証も有望だが従来のレガシーコード適用には多大な作業が要る。わずかな差異も許されない基幹系では人間検証が不可欠だ。

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