NVIDIA、物理AI向けロボット安全システム「Halos」発表
NVIDIAは2026年6月22日、シカゴにてロボティクスおよび物理AI向けの業界初となる完全スタック型安全システム「NVIDIA Halos for Robotics」を発表した。本システムは、人工知能の演算能力と機能安全を一元化するアーキテクチャを採用し、動的環境での自律型ロボット実装を安全にスケールさせることを目的としている。 NVIDIAは自律走行車の安全開発で蓄積した1万8600年以上のエンジニアリング実績を転用し、AI演算基盤、システムソフトウェア、センサーデータ連携、安全アプリケーションを一括管理する標準フレームワークを提供する。まずHumanoidロボット開発のAgility Roboticsが同システムを初採用し、物流・製造現場で動作する二足歩行ロボット「Digit」の安全機能にNVIDIA IGX ThorおよびHalos Coreを統合する。両社はANABが認定する「NVIDIA Halos AI Systems Inspection Lab」にて、IEC 61508やISO 13849等の国際規格準拠を検証し、第三者認証への迅速な道筋を開く。 生態系はQNXやFreeRTOS等のリアルタイムOS、インフィニオンやNXP等の安全マイコン、TÜVラインランドやUL Solutions等の認証機関まで網羅し、開発から実証・規格適合までの一貫体制を構築する。NVIDIAのDeepu Talla副社長は「物理AIの産業展開には統一された安全基盤が不可欠であり、Halosにより開発者は自律走行の知見を活用し、人間と共存するロボットをより迅速に安全に実装できる」と述べた。 現在、NVIDIA Halos CoreはLinuxおよびQNX for Safety 8.0向けに開発者向け早期アクセスを開始し、外部環境認識用の安全設計図はオープンソースとしてGitHubにて公開済みである。本リリースは、製造・倉庫・物流業界におけるヒトとロボットの協働作業の安全性とスケーラビリティを確立し、次世代産業自動化の国際標準を牽引する基盤となる。
