Salesforce、AI活用で人員削減と経営陣刷新を同時進行
米ソフトウェア企業のセールスフォース(Salesforce)が、今月初めに数千人規模の人員削減を実施した。関係者によると、削減対象は1,000人未満。LinkedIn上では少なくとも9人の従業員が自身の役職が削除されたと報告しており、影響を受けた部門はマーケティング、プロダクトマネジメント、データ分析、および同社のAI製品「Agentforce」の開発チームが含まれている。複数の関係者によると、この人員削減は、2023年12月以降に相次いで退任を発表した5人の高級幹部を補うための組織再編の一環でもある。同社は新たに6人の幹部を任命し、経営陣の刷新を進めている。 セールスフォースのマーカス・ベニオフCEOは8月に、AIエージェントの導入によりカスタマーサポートチームの人員を9,000人から5,000人まで削減したと明らかにしていた。今回の人員削減は、AIによる業務効率化の成果と、経営層の刷新を背景に、組織の再編を進める戦略の一環とみられる。同社は近年、AI技術の統合を加速させ、特にAgentforceを通じて自動化された業務支援を推進している。しかし、その一方で、一部の従業員がAIによる業務代替の影響を受ける中、人材の再配置と組織の柔軟性の維持が課題となっている。 ベニオフCEOは、AIを「人間の力を拡張するツール」と位置づけ、効率化と人間中心の働き方の両立を目指している。今回の人事変更と人員調整は、技術革新と組織の持続可能性を両立させるための重要な動きと評価されている。
