配達ロボ企Robot.com、職場用人間型ロボット展開
サンフランシスコの配達ロボットスタートアップRobot.com(旧Kiwibot)は、業務環境向けの自律型ヒューマノイドR-noidの商業展開を開始した。同社は既存の配達ロボット事業で蓄積した運用・保守・データインフラの知見を基に、飲食・物流・ヘルスケアなどの業務自動化市場へ参画する。 R-noidは車輪付きのヒューマノイド型ロボットで、注文の梱包、荷物の積み下ろし、作業台の準備など反復業務を担う。基盤モデルの開発にはロボット用AIスタートアップのPhysical Intelligenceと提携し、同社と共に顧客の作業環境に最適化した専用モデルの訓練を進めている。Felipe Chavez CEOは配達ロボットで現場の信頼を獲得したことで、次は物扱いの自動化ソリューションを提供する自然な展開となったと説明する。 現在、R-noidは12社以上の顧客に40台未満が導入されており、ニューヨークのHarbor Links Golf Courseでは配達ロボットへの食料積載や注文梱包を支援する運用が行われている。設置期間は8から12週間で、施設訪問による自動化対象タスクの選定、複数時間の動作データ収集、モデル微調整を経て配備される。複雑な業務では50時間分のデータ収集が必要な場合もあるが、初期段階では約70パーセントの自律走行と遠隔操作によるサポートを組み合わせることで安定稼働を目指す。 同社はR-noidを汎用アシスタントではなく実務特化型のワークプレイスロボットとして位置づけている。当初から接客、ピッキング、パッキング、フォルダリング、ホスティングなどのタスクカテゴリーを設定し、随時処理能力を拡張する予定。Chavez CEOは長期的な労働コスト削減に加え、近接目標として従業員の作業満足度向上を掲げ、ロボットは将来のものではなく今現場で必要とされていると強調する。500台超の配達ロボットと250万件以上の実績を背景に、R-noidの商用拡大を加速させる。
