米国テック株が2日連続で下落
米市場でテクノロジー株の売り抜けが二日連続で拡大した。主要指標ではナスダック総合指数が628ポイント(2.4%)安の2万5537で取引を終え、ダウ工業株30種指数も305ポイント(0.6%)安の5万1407、S&P500指数は1.6%下落した。主な要因は、企業による膨大なAI関連投資に対する利益還元への期待感の鈍化だ。 長期間、市場はAIへの資本支出を無条件に成長戦略と見なし、アルファベット、Nvidia、SpaceXなどの株価を史上最高水準へ押し上げてきた。しかし投資家の視線は楽観論から収益実証へ移行している。SpaceXの株式は前期に16%下落した後、さらに2.7%安の150.51ドルとなり、四連休続落で2兆ドル超の企業評価額への懐疑論が強まっている。同様にNvidiaが3.4%、Broadcomが2.4%、アルファベットも1.2%下落し、「マグニフィセント・セブン」を構成する主要銘柄が一斉に売りの対象となった。 デヴァーグループのCEO、ナイジェル・グリーン氏は、現在の局面を前例のない支出が前例のない利益に結びつくという証拠を投資家が求めている状況と定義し、短期的な調整は市場の健全性を高めるプロセスであると指摘する。eToroのアナリスト、ブレット・ケンウェル氏も、グローバルなテクノロジー株の調整と市場ボラティリティが米株に重しとなっていると分析する。 総じて今回の動揺は、市場の過度な過熱感を是正する過渡的な調整と見られている。AI投資の真の収益化ペースを巡り、資本市場と企業経営陣の認識ギャップが是正される過程で株価は変動を続けている。今後の市場の方向性は、各社が提示するAI投資の具体的な投資対効果と四半期決算の実績に大きく依存する。
