AWS、AI搭載のデバッグツール「DevOps Agent」をリリースへ
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、システム障害の原因を迅速に特定し復旧を加速するAIツール「DevOps Agent」を発表した。このAI機能は、DatadogやDynatraceなどのサードパーティ監視ツールから収集したデータをもとに、障害の原因を予測する。AWSは11月19日からプレビュー版の提供を開始し、今後有料化を予定している。 Swami Sivasubramanian氏、AWSのエージェンティックAI担当副社長は、CNBCに対し、DevOps Agentが障害発生時、オペレーション担当者が現場に到着する前に、仮説の検証と対処法の提案を自動で行うと説明した。これにより、オンコール担当者が入室した時点で、既に事前調査結果と対応策が提示される。この仕組みは、サイト信頼性エンジニア(SRE)の役割をAIが補完する形で、障害対応の効率を大幅に向上させる。 オーストラリアのコモンウェルス銀行は同ツールを試用。AWSによれば、従来数時間かかっていた障害原因の特定が、15分未満で完了したという。この成果は、AIが人間の専門知識と連携することで、現場の負担を軽減し、復旧時間を短縮できることを示している。 DevOps Agentは、AWSが自社開発するAIモデルと、他社のモデルを統合して運用。AWSは2000年代半ばからサーバーとストレージのリースを提供し、クラウドインフラの先駆者としての地位を築いてきた。2022年のChatGPT発表以降、AIが開発効率を高める可能性が注目され、AWSは「Kiro」(Vibeコーディングツール)を発表。Googleは「Antigravity」、Microsoftは「GitHub Copilot」を提供するなど、大手クラウド企業がAI開発支援ツールの開発を競っている。 AWSのこの取り組みは、AIが単なるコード生成を超えて、システム運用の根幹を支えるインフラとしての役割を果たしつつあることを示している。
