ChatGPTがBash・npm・pip実行可能に、ファイルダウンロードも可能に
2026年1月26日、ChatGPTの「コンテナ」機能に大幅なアップデートが実装された。これにより、ユーザーはPythonだけでなく、Bash、Node.js、Ruby、Perl、PHP、Go、Java、Swift、Kotlin、C、C++など10以上のプログラミング言語でコードを実行可能になり、これまで不可能だった実行環境の多様化が実現した。特に注目すべきは、Bashコマンドの直接実行が可能になった点。これにより、ファイル操作やシステム管理といったタスクもAIが処理できるようになった。 また、pipやnpmによるパッケージインストールも可能になった。これは、外部ネットワークへの直接接続が禁止されているコンテナ環境でも、OpenAIが提供する内部プロキシ(applied-caas-gateway1.internal.api.openai.org)を介して実現されている。環境変数としてPIP_INDEX_URLやNPM_CONFIG_REGISTRYが設定されており、パッケージはこの内部レジストリから取得される。これにより、cowsayなどのパッケージをインストールして実行することも可能になった。 さらに、container.downloadという新機能が導入された。これは、Web上のURLからファイルを自動でダウンロードし、コンテナ内に保存する機能。例えば、ロサンゼルスの空気質データを含むExcelファイルを自動で取得し、Pythonで分析するといった作業が一連のプロンプトで実現可能になった。この機能は、Webからデータを収集・処理する一連の作業をAIが自動で遂行できる点で、大きな進歩である。 セキュリティ面では、URLアクセスはユーザーが直接入力したか、検索結果から得られたものに限られる仕組みとなっており、プロンプトインジェクションによるデータ漏洩のリスクは低く抑えられている。また、web.runという別のツールと連携することで、一部のクエリ文字列は処理可能だが、複雑な履歴を含むものはブロックされるなど、安全対策が施されている。 一方で、OpenAIはこの機能の詳細やリリースノートを公式に公表しておらず、開発者やユーザーにとって情報の不足が課題となっている。また、RustやDockerのサポートはまだないものの、内部レジストリにそれらのエントリが存在する点から、今後の展開が期待される。 このアップデートにより、ChatGPTは単なるコード生成ツールから、実際の開発環境に近い「実行可能なコンテナ環境」へと進化した。開発者は、データ取得、パッケージインストール、コード実行、ファイル処理までを一貫してAIに任せられるようになり、開発効率の大幅な向上が見込まれる。
