スタックブリッツCEO、AIエージェントを社員数を上回る規模に拡大へ
スタックブリッツ(StackBlitz)のCEOであるエリック・シモンズ氏は、同社が2024年内にAIエージェントの数を人間従業員の数を上回ると宣言した。この目標は、ソフトウェア業界全体におけるAI主導の変化の兆しを象徴するものだと捉えている。シモンズ氏はビジネスインサイダーとのインタビューで、「当社はエージェントにすべてを賭けた」と明言。自社開発のAIシステムを、ビジネスインテリジェンス、ソフトウェア開発、プロダクト開発、カスタマーサポート、アウトバウンド営業など、幅広い領域に展開している。 AIがコード生成の能力を飛躍的に高めていることに加え、企業の運営そのものが変化しつつある。たとえば、WhatsAppやSlack、iMessageなどに統合されたオープンソースAIアシスタント「OpenClaw」は、人間の直接介入なしに複数のAIエージェントが連携・協調する初期の事例である。シモンズ氏は「これは避けられない未来の予言のようなものだ」と語る。「あなたのAIエージェントが、他者のエージェントと連携して、商品の価格交渉やレストランの予約確認、あるいは政治的主張の発信まで行うようになるだろう。」 エージェントは「自分自身の延長」として機能するとし、人々はエージェントの提案に高い信頼を寄せると指摘。その結果、AIの影響力は単なる開発支援を超えて、ビジネスモデルそのものにまで及ぶ。 この動きは、最近のソフトウェア・SaaS株の下落と関連しているとシモンズ氏は分析。投資家がAIが自らソフトウェアを構築できるようになり、従来の「専門知識」に基づく競争優位性が崩れつつあることに気づき始めたためだ。彼は、100年前の製造業の変化にたとえる。かつては職人の技が企業の護身だったが、自動化とデジタル設計によって、それらは次々と置き換えられてきた。今日の「CADファイルを3Dプリントする」ような状況が、AIの時代に再現されていると説明する。 「AIエージェントは眠らず、無限に並列化可能。ソフトウェアが100倍、1万倍速く書き換えられ、移行可能になる。これは恐ろしく、頭を抱えるような変化だ」と語る。彼は、市場がSaaSの再評価を進めているのは、こうした変化を正しく反映していると結論づけている。
