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AI搭載乾式3Dプリント心電計、再利用可能で遠隔診断を可能に

サリスベリー工科大学(SFU)の機械システム工学部の研究チームが、3D印刷と人工知能(AI)を活用した新規のゲル不要型心電計測システムを開発した。このシステムは、折り紙構造の乾式電極をソフトな胸ベルトに組み込み、皮膚に軽く吸着する仕組みで、心臓の電気信号を正確に伝える。電極には導電性炭素インクを用い、従来の電解質ゲルを不要にした。信号はウェアラブルデバイスに送られ、内蔵されたAIアルゴリズムが10種類の不整脈(心拍リズム異常)を事前に診断する。 研究を主導する同大学のウ・ス・キム教授は、「従来の心電図(ECG)検査は一回性の接着パッチとゲルに依存しており、乾燥や剥がれが起きやすく、データは医師による手動解析が必要で時間がかかる。これにより無駄な医療廃棄物も発生する」と指摘。一方、新システムはゲル不要で再利用可能で、衛生管理も容易。患者の快適性と検査の遵守率が向上するという。 同チームは、バンクーバー総合病院の心臓モニタリング部門の看護師らと共同で実証実験を実施。看護師たちは、従来の大型Holterモニターよりも軽量で、長時間の測定でも不快感が少なく、電極が外れても再圧着で簡単に密封が可能だと評価した。 不整脈は世界3人に1人が生涯に発症する可能性があり、特に心房細動は2050年までに世界で60%以上増加すると予測されている。キム教授は、「このエコで使いやすいシステムは、緊急時や病棟、高齢者ケア施設、そして医療アクセスが難しい先住民地域や地方にこそ活用できる」と強調。患者が自宅で測定し、AIが初期診断を提供、医師にデータを共有する仕組みで、早期発見と遠隔診療の実現が期待される。 現在、研究チームはAIの診断精度の向上と、3D印刷電極の高さを現在の1/3に小型化する開発に注力している。

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