ムスク氏「OpenAI創設がAI競争を加速」
エロン・マスク氏(xAI創設者)は『エコノミスト』誌のザニー・ミントン・ベッドーズ編集長とのインタビューで、OpenAI創設の試みが意図に反して人工知能(AI)開発の加速に貢献してしまったと認めた。当時AI分野で実質的な独占状態にあったGoogleに対抗する均衡装置として設立したOpenAIは、後にAnthropicが分社化し現在のAI競争を激化させた。マスク氏はこれらの行動が予想外の波及効果を生み出し、全ての道がAIの急速な進化へ向かっていると分析した。 同氏はAI安全性の確保には業界全体の協力が不可欠だと強調。競合他社が新規モデルの発表後に数週間で相互に安全性レビューを実施し、リスクを可視化する体制を提案。特定の企業が危険なリスクを無視した場合のみ、政府が介入すべきとの立場を示した。 一連の発言は、マスク氏とOpenAI、サム・アルトマンCEOとの対立の背景を浮き彫りにする。両者は設立時の非営利ミッション放棄を巡り訴訟に至り、マスク氏は1500億ドルの損害賠償を請求していたが、5月にオークランドの連邦裁判所は訴訟時効により請求を棄下。マスク氏は控訴を予定している。Anthropicの創設背景については、チームがアルトマン氏を信頼できなかったことが同社の存在理由だと説明。ダリオ・アモデイCEOを世界の見通しを真剣に考慮する原则的な人物と評価した。AI開発競争の激化と安全性規制のバランスをどう取るかが、業界全体の課題として浮上している。
