HyperAIHyperAI

Command Palette

Search for a command to run...

フラットアイロン・ヘルス、AI駆動の血液がんリアルワールドデータ6件を公開—50万人超の長期的患者データを実現

米国・ニューヨーク発——健康テック企業のフラティロン・ヘルス(Flatiron Health)は、血液がんの研究を革新する新たなAI駆動の縦断的データセット「ヘマトロジー・パノラミックデータセット」6種類を発表した。同社は、大規模言語モデル(LLM)を活用したデータ抽出技術と厳格な検証プロセスにより、血液がん患者約50万5000人分の長期的臨床データを網羅した。これは、これまでにない規模と詳細さで、特に希少な患者集団の解析を可能にした。 このデータセットは、B細胞リンパ腫5種類と多発性骨髄腫をカバーし、同社の500万件超の患者データベースから構成されている。過去10年間で蓄積された15億以上のデータポイントを基に、フラティロンの「VALID」データ品質フレームワークを適用することで、規制レベルの信頼性を維持。特に、分子残留病(MRD)検査やCAR-T療法の実施状況といった、現代の血液がん治療におけるキーパラメータを詳細に記録しており、治療効果や継続性の分析に貢献する。 同社CEOのナサン・ハバード氏は、「AIと科学的厳密性の融合によって、血液がん患者により正確で個別化された治療を実現できる」と強調。6つの新データセットは、従来の同社提供データと比べて集団規模が6倍に拡大し、B細胞リンパ腫の複数の種類を横断的に分析できる柔軟性も備える。これにより、希少なサブコホートや新規治療法の効果評価が可能となり、臨床研究における空白を埋める。 同社VPのケイト・エステップ氏は、「単にデータ量を増やすのではなく、必要なデータを適切な規模で提供することが重要」と語り、AIと品質管理の統合が研究の質を飛躍的に高めると説明。医療専門家であるエミリー・カステラノス氏も、「近年のCAR-Tやメニン阻害薬といった進歩を反映した、従来では不可能だった臨床的複雑さの再現が可能になった」と評価。2025年時点で275件以上の学会発表を達成し、ISPOR EuropeやASH 2025での発表を通じて、高品質な実世界証拠と責任あるAIの活用を推進している。 フラティロンはロシュグループ傘下の独立企業として、がん治療の質を高めるためのデータ基盤を世界に提供している。

関連リンク